本日は早朝からボストンへ、あの痛ましいテロ事件から約3ヶ月経った今日、
ボストン市内にあるマサチューセッツ連邦地裁で事件後初の罪状認否が行わ
れた。ツァルナエフ容疑者は複数の警護車輌に守られた車列で入廷。辺りは
各国のマスコミと警官隊で埋め尽くされ、物々しい警備に騒然としていた。
15時に始まった罪状認否では、すべての罪状に対して「Not Guilty」= 無罪
を宣言し、それ以外の言葉が彼から発せられる事はなかった。
負傷者299名、死亡5人という未曾有のテロ事件の被害者の家族は、傍聴を
終えた後の囲み取材に、「どういう肉声が出て来るのか聞きに来た」、
「事故の後遺症に悩ませられる娘の変わりに来た」などと一様に落ち着い
たコメントを出していたが、目から感じる憤りには凄味を感じさせるもの
があった。無罪を主張したのは弁護士と相談の上であろうが、全ての被害
者に対してそんな主張がまかり通っていい訳は無い。これからの裁判が注
目される。一方、最初爆発があったボイルストンストリートの現場付近は
何事も無かったかのような静寂がありボストン特有のゆったりとした時間
が流れていた。爆発があったその目の前にはランニング専門のスポーツ店
があり、店のディスプレーには全ての犠牲者、そしてボストンマラソンに
参加したランナーに向けたメッセージが張り出されていた。店の前を通り
掛かったランナー達は皆立ち止まり、店の前の街路樹に吊るされたジョギ
ングシューズと慰霊の言葉に見入り犠牲者に哀悼の意を捧げていた。
Boston we stand と書かれたメッセージがとても心に残った。
来年、あの素晴らしい大会が戻ってきますように祈るばかりだ。
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