

駿府の海を一望する山に葵の紋所が粛と鎮座する場所がある、
元和2年(1616年)4月。75歳で生涯を結んだ徳川家康が最初に埋葬された場所だ。
その後、東照大権現と神格化され翌、元和3年には日光に改葬されることになるが
それまでの一年間はここに眠った。



元は織田信長を追って進出した武田信玄が久能山の要害に目を付け、この地にあった
久能寺を他に移して久能城を建てた場所であった。しかし武田の衰退と共にこの地を
領有することになった家康は、将軍を2代に譲った後、再びこの地に駿府城を築城し
生涯の住処とする。その時、久能山は駿府城の本丸であるという認識を示し、この地の
重要性を解いたとされる。



ともあれ国宝、久能山東照宮。この時代にまで残る名建築である事は間違い無く
奉納されている灯籠や石碑なども全て徳川譜代の四天王からのもの、歴史好きには
見ていて飽きる事は無い。

38歳の家康公の手形に自分の掌を重ねてみると妙に親近感が沸いた。
太平の世を築いたというのは間違い無く偉業であるわけだが、二代三代と
続く過程の中で形はどんどん変化してゆき、遂には大政奉還に至ってしまう
お隣の国家は3代目か?大丈夫な訳無いような気がする....。

こんなところで生涯過ごしたいものだ。と言ったら我が家の奥に
勝手に一人でやれと言われた...。男のロマンが解らないらしい。


で、〆に静岡という事で、静岡県人が愛して止まない「さわやか」にて
げんこつハンバーグのランチセットを所望。見た目レアなのだが鉄板で
ジュージューやりながら食べるとミディアムに変身した。
なかなかのお味。静岡県人の気持ちがチョット解ったような気がした。
博多のとんこつが食いたくなるのと似ているというわけだ。
たまにはこんな歴史探放もなかなか良いもんだ。
久能山東照宮
http://www.toshogu.or.jp/
スポンサーサイト
コメントの投稿