
まだ肌寒い2月の下旬。人生初のフルマラソンに挑戦すべく日本に帰国した。
とは言えもちろんそれだけでは無く、VISAの更新という最大のミッションも
あり、5年に一度の長期休暇という感じだ。
旧友に会い、仕事関係の方を訪ね東京中をあっちっこっち行き来していると
あっという間に日数が経ってしまう。

因みにフルマラソンはというと、一応は完走したのだが結果は散々たる物
だった。20kmまでは何とか良かったものの、その後右足の腱を痛めてしまい
、歩くのも走るのも苦しい状況に晒され意気消沈だったのだが、5時間半の
ペースランナーが前を通ったのを契機に「彼らに置いていかれたらもうダメ」
と気合と根性で付いて行き。何とかゴールまで連れて行ってもらった。
ゴールした後は全身筋肉痛で医務室に直行。ちょっとでも動こうものなら
直ぐに下半身が攣る状態で1時間はベットに寝かされてた。
練習不足と次への課題が見えた良い経験をした。


翌日、引き攣った体に鞭打って移動。旧友を訪ね15年ぶりに大阪を散策した。
鶴橋でホルモンを頂き、ベタに大阪城や心斎橋を歩いているとNYに大阪人が
多いのが良く分かる。なるほど、それなりに理由があったんだとちょっと開眼
した気分になった。




せっかく関西に来たのに大阪だけでは勿体無いと翌日は京都にも足を延ばした。
幼少の頃の記憶しかない嵐山を歩き、竹林の道に古都の佇まいを感じた、日帰り
なだけにピンポイントに数箇所だけ巡ったのだが十分な観光になった。
やっぱり普段が喧騒に包まれた場所にいるので、のんびりしたところの方が
落ち着くようだ。

夕方の便で福岡へ移動。なんかやっと地元へ帰ってきた感じ。実家に帰る前に
空港から直であるところへ向かった。

青春の味「元祖 長浜屋」福岡市魚市場の裏にあるおなじみのラーメン屋。
メニューはラーメンのみ。福岡にはかなりの美味いラーメン屋があるが
何故かココに一度は行きたくなる。高校時代は一杯300円で現在でも一杯
わずか450円。変わらない味に舌鼓を打ちつつ調子に乗って替え玉まで
してしまった...。 この歳にはかなり応えるチョイスだった。



今回の里帰り観光は美術館巡りや神社仏閣など普段はあまり行かない場所に
多く行くことになった。というのもアメリカで知り合ったアレックスがこの
一時帰国に合わせて来福したからだ。 これはしっかりと九州を楽しんで
帰ってもらわねばとイベントから観光までしっかりとアテンドした。




まずは地元博多から。太宰府天満宮や九州国立博物館に始まり、夜は屋台で
呑んだくれ。一品料理の安さと直ぐに誰とでも仲良くなる地元の人達の暖かさに
なんとも和む一日になった。日本の習慣から神社仏閣での作法など、日本語での
説明も難しそうな内容を英語で説明するのは骨が折れるが、こちらも良い勉強に
なったのは間違いない。


さらに熊本阿蘇から由布院.大分と巡る旅に。壮大な自然を満喫しつつポカポカ
の湯でしっかりと温まる。おかげでマラソンでバキバキになった体がようやく
治ってきた。一種の湯治だ。




大分では旧友がイベントを開催してくれ、第一線で活躍する地元の方々を
一堂に会して紹介してくれた。そこに大分の旨いもの、関鯖や関鯵、それに
鳥天などが盛たくさんという事になれば当然酒が進むというもので主催者は
早々に違う世界に旅立っていた...。ともあれある意味、異業種交流会の様相
だったのだが素敵な方々を大勢紹介して頂き感謝感謝だ。


翌朝、大分市内を散歩した後、別府.杵築と周り、日本一の温泉県であり
古き城下町の残る佇まいを満喫してから再び熊本へ戻った。
最後は人里離れた温泉宿でゆったりと湯に浸かり、これまでの事やこれからの
事に思いを馳せた。お隣のアレックスも大満足のご様子。九州を満喫して帰途に
ついた。

3月の始めというのに気候はすっかり春模様で、木々の蕾が徐々にふっくらと
してきた。地元の海はどこまでも綺麗で、いつまでもこのまま変わらずに
いつ来ても優しく迎えてくれる存在であって欲しいと思った。
それが郷土愛というものなのだろうか?理屈抜きに包み込んでくれる受け皿。
それをいつまでも大事にしたいと思う。5年に一回の命の洗濯、今回もしっかり
と綺麗にしてくれたように思う。
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