
山肌に張り付くように建ち並ぶスラムの集落。全て手作りで、電線は極度のタコ足..
そんな建物もパステルカラーに彩られると不思議と可愛らしく見えてしまう。
南米の中でも2年前くらいまでバブルの絶頂期を迎えたペルー、特に首都リマの
地価は高騰し、住宅バブルも極みまで高まった事で貧富の格差は最大規模にまで
広まった。この山肌とは反対にある沿岸には高級マンションが乱立し、街中の
至るところで建設ラッシュは今も続いている。20年前のヤバイ危なさは全く無く、
成熟した感じすらする雰囲気を漂わせていた。

そんな新市街から未だに混沌とした雰囲気を残す旧市街まで走ってみる事にした。
のんびり走りながら辺りに目を凝らすと、車に乗っていては見えて来ない物も
感じる事が出来る。旧市街の王宮やカテドラルの周りにはアンデスの集落から
出稼ぎに来たインディオのオバちゃん達が、色とりどりの民族衣装や小物を並べて
売っていた。深い皺を重ね日に焼けた顔に原色の民族衣装が良く栄える。
そのオバちゃん達の列を掻き分けて進むとチャイナタウンが現れ、お隣には
リマで最大の市場が広がっている。新市街のスッキリした感じも悪くは無いが
やっぱりこういう混沌とした雰囲気の方が南米らしくて良い。

太平洋から吹き込む風が重い雲を押し退けるように午後の一瞬に晴れ間が見える。
いくら時代が変わり豊かになったとしても、いつまでも変わらないどっしりとした
物もあるんだという、何だか普遍的な力強さみたいな物を感じた旅Runになった。
本日は18kmの観光Jog。さてNYに帰ります。
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