
レースから一夜明けた早朝。Finish Lineは昨日とは打って変わった静けさ..
このゴールを見てると、ホントに走ったんだなぁ〜っと実感が沸いてきました。
そんな今朝はこの横にあるマラソンパビリオンに行き、メダルに名前とタイムを
刻印して貰いました。Openの7時ちょっと前に行くと並ばずに入れて、
15分くらいで出来上がり♪ 嬉しい記念品の完成です。
さてそんな今年のニューヨークシティマラソンを振り返ってみたいと思います。
会場までの道程ほんのりとした曇空、気温は13℃と若干寒い程度でむしろ例年に比べると
とても暖かい気候。6時半のフェリーでスタテン・アイランドに渡り、そこから
シャトルバスでスタート地点のベラゾノブリッジに向かいます。フェリーは
混雑を避ける為にマラソンレジスター時に時間を指定されるのですが、そんなに
厳密ではありません。他にはニューヨーク市立図書館から指定のバスで向かう
というプランもあり、好きな方を選ぶ事が出来ます。世界各国からのランナーを
満載したフェリーは約30分でスタテン・アイランドへ到着。皆やる気満々の
面構えをしていました。
ランナーズビレッジへ到着すると3色に割り振られたBibの色に合わせてそれぞれのランナーズビレッジへ。
ここで着替えを済ませ、荷物を預けたりスポンサー企業のブースで提供される物を
貰ったり食べたりと思い思いの時間を過ごし、コーラルのオープンと共にコースへ
向かいます。例年だとスタート前は長蛇のトイレ渋滞があるのに、今回は本当に暖かく
そのおかげでトイレにも殆どストレスフリーで入れました。
ベラゾノブリッジは上層階と下層階の2段式道路の為、それぞれの色によって
スタート位置が違います。今年はグリーンのBibだったので下層階からのスタート
になりました。
9:50スタート今回は割りと後ろの方のコーラルだったので、前の方まで前進して3:20:00のペーサー
を探しますが見つからず.. 仕方が無いので自前で行くしか無い感じです。
アメリカ国歌斉唱、続けてレースの諸注意などが告知され9:50の号砲で一斉に
スタート。勢い良く走り始めました。
今回のペースは9月の18M(29km)レースのタイムを参考にavg4'35"〜4'40"を
ベースで組み立てて行こうと考えていました。あのレースでは最後にスパートを
掛ける余裕もあったし、良い思い出しか残って無いのでそのままトレース出来れば
結果的に記録に結びつくかなと..
好調な滑り出し1km 〜 5km 00:22:34
1km 5'24"
2km 4'08"
3km 4'03"
4km 4'28"
5km 4'24"
スタート直後のロスは30秒くらいか?橋の長さは約3kmで前半は大きく上り
後半は一気に降下する感じのコース。アドレナリンも出まくっているので
抑えが効かない.. 毎回最初の3kmはしょうがないと諦め、4km目からペースを
維持出来るように調整するようにしているのだが、あんまり上手く行った
試しがない..
km4'30"を意識しながら走るが、前方にいる03:10:00のペーサーがちらちらと
視界に入り、気が散る。橋の後半3km目で今回のトップスピード4'03"まで
突っ込んでしまう.. オレはいったい何をやってるんだ(汗)死ぬぞ..
4km目で平地に入り、ここからHalfまではフラットなコースだ。
最初っから大いに突っ込んだお陰で、左足首に重い鈍痛がまとわりついている..
ちょっと嫌な感じの状態。でも5kmを過ぎれば関節も暖まって消えてくれる
だろうという確信はあった。
目の前に集中する意識6km 〜 10km 00:22:30 (total 00:45:04)
6km 4'22"
7km 4'26"
8km 4'28"
9km 4'17"
10km 4'34"
諸先輩に言われたマインドを思い出す。それは42.195kmを10.10.10に
分けて考えるという事、すなわち10マイル(16km).10マイル(16km).10km
これで42kmという考え方。最初の10マイルは今日の調子を見る10マイル
中盤の10マイルは1マイル毎に淡々とこなして行く10マイル。
そして最後の10kmでこれからレースが始まったんだという意識の持って
行き方。まっ、言うは易し行うは難し..
とうとう03:10:00のペース集団の中に入ってしまった... 明らかにオーバー
ペース.. オレは本当にどうしてしまったのか?でもほぼほぼkm4'30"だし
まぁ大丈夫かと甘い幻想に囚われ、この先に地獄が待っているとは、この時
露ほども思わなかった。
快調な感じにも陰りが..11km 〜 15km 00:22:42 (total 01:07:46)
11km 4'23"
12km 4'25"
13km 4"36"
14km 4'38"
15km 4'27"
コースはブルックリンのダウンタウンエリアへ、沿道の応援も凄いの
だが、今年は何故か全く目に入らない.. それだけ目の前のペーサー集団に
意識を集中させているからなんだろうが、裏を返すと楽しむ余裕が
全く感じられないと言う訳で、それって既にいっぱいいっぱいって事
なんじゃないだろうか...
13km辺りから今度は右の足裏、土踏まずの前の方に刺すような痛みが
現れ始める。あららら〜これはいったいどうした事か.. シューズの中で
いろいろ試して見るが一向に良くならない。諦めてそのまま走るが、
この辺りから03:10:00のペーサー集団に引き離されて行く。
まっ、そりゃそうだ.. アディオス。しかしこの付けがジワジワと脚に
効き始めていた..
遠くにクィーンズボロが見える、軟着陸なハーフ16km 〜 20km 00:22:65 (total 1:30:11)
16km 4'22"
17km 4'28"
18km 4'25"
19km 4'20"
20km 4'34"
18km付近でブルックリンのベッドフォードAveを通過する。
この辺りは道幅が狭くいつもペースが落ちるところなのだが、このペース
だとすんなりと通れた。道の両脇には物凄い数のギャラリーが居て圧巻だ。
知り合いの日本人にエールを頂き、再び気合を入れて走る。
でもって右足クン.. 足裏の痛みは収まったものの、今度は足先の小指が
圧迫されているようで痛い.. これはひょっとして爪が終わったかな?
そんな事を考えながらブルックリンとクィーンズを繋ぐブラスキー橋に
掛かった。この橋を超えればクィーンズ。遠くにはNYCM最大の難関
クィーンズボロブリッジが見える。心なしかスピードも落ちてきたような
気がする.. いつに無いオーバーペース。先が全く想像出来ないまま
ハーフを越えた。 Half 01:35:12
いやはやここまでタイムだけみると自分の中ではあり得ないくらい順調な
感じなんですが、良い思いはここまで.. マラソンの神様はそんなに甘くは
ありませんでした...
後半につづく
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そんな気持ちのせめぎ合いが伝わってきます♪後半の展開は果たして?